大学ゼミでの取り組み
現在、PBL(Project Based Learning:課題解決型学習)は、文部科学省が推進するアクティブラーニングの一環として多くの大学で取り入れられています。従来型の教室での座学の学習に比べて、PBLでは決まった答えがない課題を学習者自らがいかに考え解決するか、そして、学習者自身が出した答えをどのように他者に発信するかが重視されています。
今後、社会では新しい多様なアイデアを生み出す能力へのニーズがますます高まると予想されます。そこで、実際の産業界での課題を取り上げ、課題解決のために主体的に仲間と協働し行動するなかで、実用的なスキルを高めることを目的として、昨年度より取り組んでいます。
本ゼミのPBLプロジェクトでは、企業の第一線で活躍されている経験豊富な方をゲストスピーカーとして迎え、学生に対してリアルな現状や技術、知識、課題につて講義してもらいます。そして、学生たちは、提示された課題に対して、グループごとに情報収集や情報分析に取り組み、課題解決のための討議を重ねます。その後(約1カ月後)、ゲストスピーカーに、課題解決のための提案をプレゼンテーションする流れになっています。
また、本PBLプロジェクトの特徴としては、他大学のゼミにも参加して頂いています。様々な大学・学部の学生が参加するメリットを活かし、多様な考えや価値などを理解し受け入れる機会にもしています。
先日、本年度第1回目のPBLでは、株式会社FOOD & LIFE COMPANIESからゲストスピーカーを迎えて、オンライによる講義を実施しました。夏季休暇中には、第2回目のプレゼンテーション大会を対面で実施する予定です。
PBLを通して、実社会で役立つ能力を養い、即戦力として活躍できる人材を育成していければと考えています。
太成学院大学 経営学部 現代ビジネス学科 准教授
小倉 哲也
(記事は2022年8月9日現在の内容です。)