日本生産管理学会関西支部・メルマガ受信希望者各位

 関西は今年の梅雨は雨が少ないですが、「降れば土砂降り」が定着しているように思います。
 この時期、雨が降ると地上、特にアスファルトやレンガ畳の上に多くのミミズを見かけます。土の中で生きるミミズが、なぜわざわざ地上に出てくるのでしょうか。種による違いやさまざまな説があるようですが、主要な見解の一つに、ミミズが二酸化炭素を嫌うからというものがあります。土中に水分が多くなると、土壌内の生物(微生物や植物の根も)が活発に活動し、呼吸も活発に行うことや、空中の二酸化炭素が雨に溶け込み土に浸みこむことで、土中の二酸化炭素が増え、苦しくなって地上に出てくるというものです。地球環境の悪化のあおりを食らっているのは、一番にミミズのような太古からの、自然とともにある生き物のように思います。
 世界のSDGsの2030年の達成見込みは、16%にとどまると試算されています。温暖化が進み、大気中の二酸化炭素の濃度は年々上昇しています。大雨によって地中に浸みこむ二酸化炭素の量も年々増えているでしょう。地上に多くのミミズを見かけることは、実は私たちに環境の悪化の現状を教えてくれる、メルクマールかもしれません。しかしその一方で、そんなミミズも住めなくなる日も、やってくるかもしれません。
 ご存じのように、ミミズは土の中の養分を食べるため、土を掘り起こし、柔らかくし、良質な土を作り出す益虫です。しかし、もしそんなミミズを見かけることもなくなってしまったならば、人も普通には住めない世界でしょう。ミミズがいる世界、その普通さが、いまはとても貴重だと思うこの頃です。
 8/30-9/1、関西支部が主幹となり、生産管理学会第60回全国大会が、近畿大学にて開催されます。
テーマを「Sciety5.0に向けた生産管理」としました。これからの社会を生産管理の知識と技術で、どのように発展させられるかを話し合う機会としたいと思います。ぜひ皆様お一人お一人が、関心をもって参加いただければと思います。

発行:日本生産管理学会関西支部
連絡先:葛西恵里子(ekasai@hi-ho.ne.jp)

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【目次】
【1】第60回生産管理学会全国大会(関西支部担当)申込受付中
【2】関西支部工場見学会報告
【3】各研究会(全国・支部)の活動
【4】他支部、他学会、その他関連講演・講習会等の案内
【5】その他お知らせ・ご連絡